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HDD障害状態判定ガイドライン
HDDの状態試験方法について
HDDを内周から外周まで全セクタをシーケンシャルで読み込む動作をさせリードテスト、セクタ、クラスタを低レベルでテストをします
なお現在ではHDDが大容量時代となり以前と違い「チッソガス」が使用されるようになり小規模なラボ等で準備できる「クレーンルーム」「作業ベンチ」等では分解作業なとが対応不可となってきています
以前は「裏伎的な対処方法で対処していた会社もあるようですが現在では大手の設備の整ったラボ以外では分解作業はまず無理です
HDD【データ障害】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』等より
ハードディスクドライブ等のメディアが故障し、データの読み書きができなくなった状態のこと。
データ障害の種類は主に論理障害と物理障害に分かれる
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【論理障害】
論理障害(ろんりしょうがい)とは、データ障害のうち、機器自体は故障していないにもかかわらず、内部の電磁的記録に障害が発生したもの。
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具体的には、ファイルシステムの損傷や、OSの不具合、誤操作によるファイル削除などが該当する。ハードディスクドライブの論理障害は、「論理的な障害」「ソフトウェア障害」などと呼ばれる場合もある。また、OSのファイルが消失したり、損傷しているためにコンピューターを起動できなくなった場合、ウィルスに感染してPCがクラッシュしたケース、また誤ってファイルやフォルダを削除してしまったケースも、論理障害に該当します。
マスターブートレコード、パーティションテーブルやブートセクタなどが、突発的なエラーや誤操作によって損傷を受けた場合、パーティションが認識されなくなったり、OSが起動できなくなることもある。また、ファイルの管理領域であるマスターファイルテーブルやファイルアロケーションテーブルが、突発的なエラーなどによって損傷を受けた場合、ファイルにアクセスできなくなるなどの不具合が生じます。
---ご注意---
論理障害の場合であれば殆どの場合は復元、救出は可能と思われると思いますが状態により論理障害であっても復旧の可能性は、発生した不具合や実施した誤操作の内容、OSおよびファイルシステムの種類、そして障害発生後実施した処置に左右される。特に、障害発生後に実施した措置によっては、データ復旧の可能性が完全に失われてしまう場合もあります。
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【物理障害】
物理障害(ぶつりしょうがい)とは、データ障害のうち、ハードウェアなど機器自体に発生したもの。
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ヘッドクラッシュや、PCB(ハードディスクドライブの基盤)不良、スピンドルモーターの不良やベアリングの焼きつき、プラッターのアライメントが狂ったもの、ハードディスクドライブのファームウェア不良、メディアダメージや不良セクタ、メディアの熱膨張によるオフトラックなどは物理障害に該当します
上記のような故障が発生した場合、ハードディスクドライブが異音を発する、アクセススピードが著しく低下する、ハードディスクドライブがスピンしない、ハードディスクドライブがBIOSで認識されないなどの症状が代表的です。また、ハードディスクドライブを水没させてしまったり、火災などで燃えてしまった場合、ハードディスクドライブを落とすなどして外的な衝撃を与えてしまった場合や、停電や強制終了などによってシステムを正常に終了させられなかった場合や、高温・多湿な環境でハードディスクドライブを長時間動作させた場合、経年劣化などによっても発生します
論理的な障害であれば、市販ソフトを利用することによって、データの復旧が可能となるケースもありますが、ヘッドクラッシュなどの内部の物理障害は、クリーンルームなどのクリーンな環境でハードディスクドライブを分解し、ハードウェア的な修復措置を実施しなければデータを復旧することが出来ない場合があります、
ファームウェアの不良や、PCB(ハードディスクドライブの基盤)不良、システムエリアの不良などは、状態にもよりますが特殊ツールを用いるなどしてHDD自体の復旧、もしくは本体の復旧ができない場合でもデータの救出、復旧、復元作業が可能な場合も多数あります
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物理障害時でBIOSで認識しない場合ですが、調査として以下のような内容を試行いたします。それらが不可の場合は返却となります
1.HDD基板の交換
2.BSD系でのDDコマンドでの認識とコピー作業
3.その他 (BIOSのバイパス試験等)
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当店では「クリーンルーム」などの設備がありません。しかし、設備を持つ大手でも実際にHDDの中身を開けで作業するのは物理障害時でも全体の3割にも満たないのが実情です。TBを超える大容量が当たり前になった現在では一旦、内部を開けての作業でも回復できない場合が多々あります。依頼される状態を確認する限り大容量の分だけダメージを受けやすく、より深刻です
例 過去に販売されてきたHDDと、現在販売されているHDDではケースの大きさは同一でも容量に大きな差があります。これは中の構成パーツの「精度の差」となります
※1のものが1000に成ると言う事は1000倍の精度が必要と言う事になり過去にHDDを開けて修復ができたとしても、この1000倍の精度が出せないかぎり、現状の製品の修復などは不可ということとなります
現状ではこの精度を出す設備は相当な金額になり過去にできた会社でも設備の関係により不可となっているケースが多くあります
BIOSで認識できない場合、DDコマンドが不可の大容量の場合は、他の手法でもよほどの設備を持たないかぎりは修理は不可と考えるほうが良いと思います
※可能な設備を持つとすれば設備代が高額な分だけやはり「それなりの高額な金額」になるは当然です
そのため最近では高額なクリーンルームでは無くクリーンベンチが主力となってきています
しかし最近HGSTなどで発売された6TBモデルなどは従来と違いヘリウムガスを充満させた密閉構造などがでてきておりこれらには対応可能な設備は現在はありません
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